太田女子高校の概要
群馬県立太田女子高等学校（通称『太女（たじょ）』）は、太田市八幡町にある全日制課程の女子高校です。【住所：群馬県太田市八幡町16-7 電話番号：0276-22-6651(代)】
１９２１年（大正１０年）と創立１００年を超える県内有数の歴史を持っています。例年、国公立大学への現役進学者数120名を優に超える実績を持つ進学校としても知られています。
最寄り駅の東武鉄道 太田駅 北口から徒歩２０分となっており、徒歩や自転車で通学している生徒が多いです。
太田女子高校が準ずる「群馬県立高校の入試制度」
従来、群馬県立高等学校の入学者選抜は『前期試験』と『後期試験』の２回の入学試験がありましたが、令和６年度(2024年度)の入学者選抜より選抜方法を一新し『本検査』1回の入学試験に変わります。
試験が1度限りに変更されるので、本番で自分の実力を発揮できるように、模試などを活用して場慣れしておく事も受験対策としておすすめします。
2024年度の高校入試から前期・後期選抜廃止。群馬県統一テストで本番力を身に付けよう
選抜方法
『本検査』は2日間に渡り実施され、1日目に学力検査・2日目に面接等を実施します。令和6年(2024)年度入試の場合、実施日は以下の通りです。
※尚、最新情報は群馬県教育委員会HPでご確認いただくことをお勧めします。
| 学力検査実施 | 令和6年2月21日(水) |
| 令和6年2月22日(木) | |
| 合格者発表 | 令和6年3月 5日(火) |
『本検査』を受験した生徒たちは、後述する「①事前提出書類」「②学力検査」「③面接」等の結果や内容を基に『総合型選抜』と『特色型選抜』により合否を判断されます。
これらの選抜方法の判定基準や募集定員は高校によって定められますが、受験生側から選抜方法の指定をすることは出来ず、あくまで高校側の判断基準として定められ公開されています。
①事前提出書類
- インタビューシート：全受験者が高校へ提出する高校生活のビジョンや学校内外の活動歴を記す志望理由書に当たるものです。
- 調査書：中学校の学校長らが作成する書類。内申点や課外活動の実績などが記されています。
②学力検査
【5教科(各50分) × 100点 ※高校により傾斜配点有り】
| 時間 | 9:30～10:20 | 10:45～11:35 | 12:00～12:50 | 13:50～14:40 | 15:05～15:55 |
③面接等
面接(集団、個人)、作文、小論文、パーソナルプレゼンテーション、実技検査等、各高校側が定める学校・学科の特色に合わせた選抜方法
※パーソナルプレゼンテーションとは、あらかじめ高校側が提示したテーマについて、発表等を用いて自己表現を行う検査
令和6年(2024年)度 太田女子高校の入試選抜を詳しく紹介
群馬県教育委員会より「各高等学校の選抜方法等の概要」が公表されています。
【参考：令和6年度群馬県公立高等学校入学者選抜における「各高等学校の選抜方法等の概要」について】
①選抜方法の比率を確認
★全体募集定員240名 ※2023年度入試実績
【特色型：25％→60名 / 総合型：75％→180名】
②選抜順を確認
第1次：総合型選抜
→全受検者中180名を選抜→残りA名
第2次：特色型選抜①
→残りA名中24名を選抜
第3次：特色型選抜②
→残りA名中36名を選抜
③本検査内容を確認
③-1：学力検査の配点
太田女子高校の場合【国語・数学・英語】の3教科は傾斜配点により各150点満点となり、【社会・理科】の2教科は各100点満点の合計650点満点で採点されます。
③-2：2日目の検査方法および評価配点
【集団面接】が実施され、50点満点で評価されます。
③-3：調査書の評価配点
190点満点で評価されます。
④各検査項目の判定割合を確認
太田女子高校の場合、第1次選抜：総合型の判定において73％が入試本番である学力検査の点数が重視されます。本番で自分の実力を発揮できるように、模試などを活用して場慣れしておく事も受験対策としておすすめです。
第2次選抜も同様の見方で配点や判定割合をご確認ください。
太田女子高校の2023年度出願倍率
『前期選抜』での太田女子高校の出願倍率は2.47倍でした。
2023年度、出願倍率が最も高かったのは高崎女子高校(普通科)で 4.01倍です。
近隣高校の出願倍率は次の通りです。伊勢崎高校 2.01倍、太田高校 3.12倍、太田東高校 1.17倍、桐生高校(普通科) 2.95倍、館林高校 1.84倍、館林女子高校 1.71倍。
『後期選抜』での太田東高校の出願倍率は1.03倍でした。
2023年度、出願倍率が最も高かったのは高崎経済大学附属(普通・芸術／美術)で2.25倍です。
近隣高校の出願倍率は次の通りです。伊勢崎高校 1.29倍、太田高校 1.09倍、太田女子高校 0.98倍、桐生高校(普通) 1.01倍、館林高校 0.92倍、館林女子高校 0.87倍。
※次年度からは『本検査』のみの実施となります。上記の倍率は、ご参考までにご確認ください。
太田女子高校の偏差値
※公立高校の合格の目安を一覧化したものです。
年度により変動はありますが、太田女子高校の偏差値64となります。
| 偏差値 | 学校名(学科) |
|---|---|
| 72 | ・前橋高校(普通科) |
| 71 | ・高崎高校(普通科) |
| 68 | ・高崎女子高校(普通科) ・前橋女子高校(普通科) ・太田高校(普通科) |
| 67 | ・群馬工業高等専門学校 (環境都市工学科、機械工学科、電子メディア工学科、電子情報工学科、物質工学科) |
| 65 | ・桐生高校(理数科) |
| 64 | ・太田女子高校(普通科) |
| 62 | ・桐生高校(普通科) ・渋川女子高校(普通科) |
| 60 | ・太田東高校(普通科) ・渋川高校(普通科) ・前橋南校(普通科) ・高崎経済大学附属高校(普通科) |
| 59 | ・高崎北高校(普通科) ・前橋東高校(総合学科) |
| 58 | ・沼田高校(普通科数理科学コース) |
| 57 | ・富岡高校(普通科) |
| 55 | ・伊勢崎校(普通科) |
太田女子高校の主な大学合格実績
太田女子高校では、ほとんどの生徒が四年制大学へ進学をしており、その中でも100名以上が国公立大学へ進学しています。医学部医学科へ進学する生徒もおり、3年間の高校生活において十分な学力を身につけることが出来る様、学校独自できちんと指針が組まれています。
| 大学名 | ２０２２年度 (令和4年入試) | ２０２１年度 (令和3年入試) |
|
|---|---|---|---|
| 国立大学 | 北海道大 | 0 | 1 |
| 東北大 | 3 | 1 | |
| 山形大 | 2 | 0 | |
| 福島大 | 4 | 2 | |
| 茨城大 | 3 | 3 | |
| 宇都宮大 | 3 | 5 | |
| 群馬大 | 35 | 26 | |
| 埼玉大 | 8 | 5 | |
| 千葉大 | 2 | 0 | |
| お茶の水女子大 | 2 | 1 | |
| 東京外国語大 | 1 | 3 | |
| 東京学芸大 | 7 | 1 | |
| 新潟大 | 4 | 7 | |
| 信州大 | 3 | 5 | |
| 奈良女子大 | 0 | 1 | |
| 鹿児島大 | 1 | 1 | |
| 秋田県立大 | 0 | 1 | |
| 埼玉県立大 | 3 | 2 | |
| 東京都立大 | 2 | 1 | |
| 横浜市立大 | 1 | 2 | |
| 群馬県立女子大 | 9 | 6 | |
| 群馬健康科学大 | 5 | 9 | |
| 私立大学 | 自治医科大 | 6 | 5 |
| 獨協医科大 | 2 | 5 | |
| 埼玉医大 | 3 | 1 | |
| 青山学院大 | 5 | 7 | |
| 北里大 | 5 | 13 | |
| 学習院大 | 8 | 3 | |
| 共立女子大 | 6 | 8 | |
| 駒澤大 | 14 | 14 | |
| 芝浦工大 | 13 | 3 | |
| 上智大 | 5 | 5 | |
| 昭和女子大 | 3 | 14 | |
| 中央大 | 22 | 8 | |
| 津田塾大 | 1 | 7 | |
| 東京女子大 | 6 | 12 | |
| 東京女子医科大 | 1 | 2 | |
| 東京電機大 | 12 | 5 | |
| 東京農業大 | 6 | 9 | |
| 東京薬科大 | 4 | 5 | |
| 東京理科大 | 5 | 1 | |
| 明治大 | 14 | 6 | |
| 明治薬科大 | 3 | 1 | |
| 立教大 | 9 | 9 | |
| 早稲田大 | 5 | 2 | |
| 京都女子大 | 6 | 1 | |
| 同志社大 | 1 | 0 | |
| 立命館大 | 0 | 1 | |
| 関西大 | 2 | 1 | |
| 関西学院大 | 0 | 2 | |
★令和4年(2023年)度 合格速報★
令和4年(2023年)度には東京大学【文科三類】へ合格した生徒がいます！
その他、難関大学への進学者も多数おり、国公立大学への現役進学者は128名！
55.9％の生徒が国公立大学へと進学しました。
充実した進路指導
高い進学実績を誇る太田女子高校では、在学中に国公立大学や難関私立大学進学にも対応できる様十分に計画された進路指導、学習カリキュラムのもと準備を進めていきます。令和4年度(2022年度)より1時間を55分授業とし、授業数の増加を図っています。少人数クラスの導入や、習熟度や入試科目に応じた選択科目の設定等、生徒たちの学力向上へ向けた授業の工夫が凝らされています。入試対策も行っており、旧帝大クラスの難関国公立大学の論述試験対策や、小論文対策、面接指導など、学校一丸となって生徒たちの希望進路合格へ向けサポートしています。
また、平日の早朝や放課後、週末や長期休業中を利用し、1年生から課外授業や土曜学習、学習合宿などを実施し、早期からの基礎学力の定着に努めています。
また、太田女子高校には大変豊富な自習環境が用意されています。図書館棟にある学習室や、視聴覚室、進路資料室、大会議室、図書室など合わせて300席あまりの学習机があり、日々多くの生徒たちが切磋琢磨しながら励んでいます。
合格者体験談
太田女子高校では、卒業式を終えた高校3年生を3月中に講師といて招き高1・2年生へ向けた合格者体験談の場を設けています。受験を乗り切ったばかりの先輩たちのリアルな声を聞き、大学受験の難しさや受験を乗り切る為の工夫やアドバイスなどを後輩たちへ伝えていきます。
アメリカ研修
平成26年(2016年)度以降、太田女子高校では学校主催のアメリカ研修が希望者限定で1学期に実施されます。ボストンにある語学学校での言語学習をはじめ、ワシントン大学やMIT(マサチューセッツ工科大学)といった世界有数の名門大学見学など、大変刺激的な研修プログラムとなっています。令和2年(2021年)度以降、新型コロナウィルスの影響で中止となっておりますが、代替としてエンパワーメントプログラムを実施し海外の方と関係を築く機会を整えています。
太田女子高校の特徴
「自律博愛」の校訓もと、「自己を律し、夢や目標に向かって努力する姿勢」と「自他を愛し、よりよい社会をつくっていこうとする姿勢」を身につけた生徒を育んています。
近隣高校との交流
総合的な探究の授業の一環として太田高校と合同探究や、群馬県立女子大学主催の校外英語研修への参加など、近隣高校との学習交流の場もあります。普段、勉強を共にしている環境とは異なる機会を得ることで新たな視点からの学びや発見も多くあります。
校内行事
太田女子高校では校内行事も盛んに行われており、生徒たちが企画・運営を担う機会もあります。
| 4月 | 対面式 |
|---|---|
| 5月 | 高校総体壮行会 |
| 生徒会役員選挙 | |
| 6月 | 生徒総会 |
| 7月 | 松籟祭（文化祭） ※3年に一度の実施 |
| 合唱祭 | |
| アメリカ研修 | |
| 10月 | 繚乱祭（体育祭） ※3年に一度の実施 |
| 球技大会 | |
| ２年生 修学旅行 | |
| 12月 | 予餞会 |
部活動
太田女子高校には１５の運動部、１５の文化部、４の同好会と多種多様な活動が盛んに行われています。
理科研究部は第46回 全国高等学校総合文化祭にて自然科学部門地学部門で最優秀賞を受賞しました。この様な優秀な功績を称えられ群馬県文化奨励賞を受賞し、群馬テレビにて授賞式の様子が放送されました。
他にも多くの部活動が全国大会をはじめ上位大会で優秀な成績を修めており、文武兼備の学校生活を送っています。
著名な卒業生
1990年の放送開始以来、日本を代表するアニメ作品である「ちびまる子ちゃん」の主人公：まる子の声優を務めるTARAKO(たらこ)さんは太田女子高校の卒業生です。TARAKOさんは、アニメやバラエティー番組のナレーションなど全国放送の番組でも広く活動されていますが、群馬交響楽団の夏休みコンサートの案内人も毎年務められ地元への貢献も欠かさず行われています。
また、世界最大規模の演劇集団である劇団四季所属のミュージカル俳優の長野 千紘(ながの ちひろ)さんも同校の卒業生です。
その他、多くの卒業生たちが社会の様々な場で活躍されています。
個性と魅力溢れる進学校！県立太田女子高校！！
W早稲田ゼミからも毎年たくさんの生徒たちが太田高女子校へ合格しております。
中学３年生のお子様へ向け、太田高女子校の受験に特化した絶対合格講座も実施しております！