本記事では、埼玉県立大宮高等学校の概要や偏差値、出願倍率、受験情報について詳しく解説します。埼玉県立大宮高等学校への受験を考えている人や、入学させたいと思っている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
大宮高校の概要
埼玉県内の共学校として、公立高校の最難関校。男子校の浦和高校、女子校の浦和第一女子高校を含めて、「埼玉県立御三家」と呼ばれている。埼玉県さいたま市大宮区に所在。
普通科に加えて理数科が設置されており、理数科の偏差値は75前後、普通科の偏差値は72前後で例年推移している。
また、2023年度入試倍率は理数科2.65倍、普通科1.44倍と県内有数の人気校であることが一際目立ちます。
通称は「大高」(おおこう)。
大宮高校の入試内容と難易度
入試科目
埼玉県の公立高校入試は2月に行われる『学力検査』と中学時代の学習・成績情報が記された『調査書』の内容に基づいて判断されます。
学力検査
<国語・数学・社会・理科・英語>の5教科 試験時間：各50分、配点：各100点 500点満点で行われます。なお、高校によっては傾斜配点を実施する学科等もあります。
学校選択問題
2017年度より<数学・英語>の2科目においてより発展的・応用的な学力に重視した難易度の高い『学校選択問題』を一部の高校において入試試験に導入しています。
『学力検査』とは異なる問題構成となっており、<国語・社会・理科>の3科目は全校統一で『学力検査』の問題を行います。
2023年度入試では、高校側から届け出のあった以下22校が『学校選択問題』の実施を予定しております。
| 学校名 | |
|---|---|
| 1 | 浦和高等学校 |
| 2 | 浦和第一女子高等学校 |
| 3 | 浦和西高等学校 |
| 4 | 大宮高等学校 |
| 5 | 春日部高等学校(全日制課程) |
| 6 | 川口北高等学校 |
| 7 | 川越高等学校 |
| 8 | 川越女子高等学校 |
| 9 | 川越南高等学校 |
| 10 | 熊谷高等学校 |
| 11 | 熊谷女子高等学校 |
| 12 | 熊谷西高等学校 |
| 13 | 越ヶ谷高等学校 |
| 14 | 越谷北高等学校 |
| 15 | 所沢高等学校 |
| 16 | 所沢北高等学校 |
| 17 | 不動岡高等学校 |
| 18 | 和光国際高等学校 |
| 19 | 蕨高等学校 |
| 20 | さいたま市立浦和高等学校 |
| 21 | さいたま市立大宮北高等学校 |
| 22 | 川口市立高等学校 |
引用元：埼玉県庁‗ホームページより抜粋
大宮高校の2023年度出願倍率
2023年度、出願倍率が最も高かったのは大宮高校(理数)で 2.65倍です。
大宮高校(普通科)の倍率は1.44倍と、大変人気のある学校です。
近隣高校の出願倍率は次の通りです。
県立浦和高校 1.55倍、市立浦和高校 2.20倍、浦和第一女子高校 1.35倍、川越高校 1.40倍、越谷北高校 1.17倍、熊谷高校 1.13倍、不動岡高校(普通科) 1.30倍。
大宮高校の偏差値
※公立高校の合格の目安を一覧化したものです。
偏差値上位は、大宮高校、浦和高校、浦和第一女子高校。通称「埼玉県立御三家」の３校です。浦和高校は男子校、浦和第一女子高校は女子校のため、埼玉県内の共学校最難関は大宮高校です。
| 偏差値 | 学校名(学科) |
|---|---|
| 75 | 大宮高等学校(理数科) |
| 74 | 浦和高等学校(普通科) |
| 73 | |
| 72 | 浦和第一女子高等学校(普通科) 大宮高等学校(普通科) |
| 71 | 春日部高等学校(普通科) |
| 70 | 川越高等学校(普通科) さいたま市立浦和高等学校(普通科) |
| 69 | 川越女子高等学校(普通科) |
| 68 | 越谷北高等学校(理数科)、所沢北高等学校(理数科) 蕨高等学校(普通科) |
| 67 | 浦和西高等学校(普通科)、越谷北高等学校(普通科) 所沢北高等学校(普通科) |
| 不動岡高等学校(普通科) | |
| 66 | 川口北高等学校(普通科)、熊谷高等学校(普通科) 蕨高等学校(外国語科) |
| 65 | 越ヶ谷高等学校(普通科)、不動岡高等学校(外国語科) 松山高等学校(理数科) |
| さいたま市立大宮北高等学校(理数科) | |
| 64 | 熊谷女子高等学校(普通科)、和光国際高等学校(外国語科) |
| 63 | 熊谷西高等学校(理数科)、和光国際高等学校(普通科) |
| 62 | 春日部女子高等学校(外国語科)、熊谷西高等学校(普通科) |
| さいたま市立浦和南高等学校(普通科) 川口市立高等学校(理数科) |
|
| 61 | 伊奈学園総合高等学校(普通科)、川越南高等学校(普通科) |
| 越谷南高等学校(普通科)、所沢高等学校(普通科) | |
| さいたま市立大宮北高等学校(普通科) |
大宮高校との主な併願校
男子併願校
開智高等学校、川越東高等学校、大宮開成高等学校、栄東高等学校、春日部共栄高等学校、獨協埼玉高等学校、武南高等学校 など
女子併願校
栄東高等学校、大宮開成高等学校、開智高等学校、豊島岡女子学園高等学校、春日部共栄高等学校、淑徳与野高等学校、埼玉栄高等学校 など
大宮高校の主な大学合格実績
国公立、私立問わず高い合格実績の大宮高校です。そして、理数系に注力している大宮高校だけに、東京工業大学の合格者15名は県立御三家の中でも際立っています。
また、理数科に絞っていえば、４０名定員から医学部へ進学者が９名。約25%という高い進学率です。
更に、特徴的なのが、全体で約８５％という高い現役合格率です。現役合格を重視しているのであれば大宮高校がよいのかもしれません。
| ２０２３年度 (令和５年入試) | ２０２２年度 (令和４年入試) | ２０２１年度 (令和３年入試) |
||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 大学名 | 現役 | 浪人 | 計 | 現役 | 浪人 | 計 | 現役 | 浪人 | 計 | |
| 国公立大学 | 東京大学 | 13 | 6 | 19 | 7 | 3 | 10 | 12 | 3 | 15 |
| 一橋大学 | 9 | 0 | 9 | 8 | 2 | 10 | 6 | 1 | 7 | |
| お茶の水女子大学 | 4 | 0 | 4 | 3 | 1 | 4 | 6 | 2 | 8 | |
| 北海道大学 | 7 | 0 | 7 | 4 | 3 | 7 | 7 | 1 | 8 | |
| 東北大学 | 14 | 3 | 17 | 11 | 1 | 12 | 16 | 3 | 19 | |
| 京都大学 | 1 | 0 | 1 | 3 | 2 | 5 | 2 | 3 | 5 | |
| 東京工業大学 | 10 | 1 | 11 | 12 | 3 | 15 | 13 | 3 | 16 | |
| 東京学芸大 | 2 | 0 | 2 | 8 | 1 | 9 | 12 | 0 | 12 | |
| 筑波大学 | 16 | 1 | 17 | 11 | 4 | 15 | 16 | 1 | 17 | |
| 埼玉大学 | 13 | 3 | 16 | 12 | 0 | 12 | 14 | 2 | 16 | |
| 千葉大学 | 14 | 0 | 14 | 19 | 5 | 24 | 17 | 4 | 21 | |
| 横浜国立大学 | 7 | 2 | 9 | 8 | 2 | 10 | 9 | 2 | 11 | |
| 東京外国語大学 | 4 | 1 | 5 | 2 | 0 | 2 | 4 | 0 | 4 | |
| 東京農工大学 | 9 | 0 | 9 | 10 | 2 | 12 | 6 | 3 | 9 | |
| 群馬大学 | 4 | 1 | 5 | |||||||
| 東京都立大学 | 4 | 0 | 4 | 3 | 1 | 4 | 4 | 0 | 4 | |
| 私立大学 | 早稲田大学 | 79 | 23 | 102 | 92 | 16 | 108 | 78 | 37 | 115 |
| 慶應義塾大学 | 47 | 12 | 59 | 56 | 9 | 65 | 32 | 17 | 49 | |
| 上智大学 | 16 | 4 | 20 | 24 | 4 | 28 | 26 | 4 | 30 | |
| 東京理科大学 | 122 | 23 | 145 | 137 | 19 | 156 | 108 | 40 | 148 | |
| 中央大学 | 48 | 15 | 63 | 77 | 13 | 90 | 49 | 19 | 68 | |
| 明治大学 | 110 | 32 | 142 | 129 | 31 | 160 | 121 | 42 | 163 | |
| 立教大学 | 59 | 11 | 70 | 46 | 11 | 57 | 77 | 14 | 91 | |
| 青山学院大学 | 28 | 3 | 31 | 22 | 6 | 28 | 19 | 4 | 23 | |
| 学習院大学 | 30 | 7 | 37 | |||||||
| 法政大学 | 63 | 19 | 82 | 73 | 17 | 90 | 43 | 10 | 53 | |
大宮高校の教育理念、それを実現する「授業カリキュラム」「部活動」の特徴
大宮高校の教育理念は「勉強と部活動等の両立の実践と自主自律の精神の涵養により、高い志と強い使命感を持った未来を創るトップリーダーを育てる」です。
大宮高校は、文科省のSSH(※1)の指定校として授業の質を上げることはもちろんのこと、「６５分授業」「２学期制」「隔週土曜日で授業を実施」「長期休業の短縮」などにより、合計３０日分の授業日を上乗せしています。
また、部活動への積極的な参加も推進しています。部活加入率は全校生徒のうち実に96.8%(※令和4年度「大宮高校」学校案内より)です。運動部、文化部共に素晴らしい実績を誇っています。一例として、野球部は甲子園出場経験７回。音楽部は関東大会に20回以上の出場。個人においても「埼玉県高等学校小倉百人一首競技かるた部」で関東大会準優勝などがあります。
そして、これらの実現のために大宮高校が掲げているのが「チーム大宮」です。「チーム大宮」とは、生徒、教師、保護者との連携により学びあい、励ましあい、支えあって、成長していくことです。
※1 文科省「スーパーサイエンスハイスクール（SSH）」
大宮高校の校風
大宮高校は「近隣の他校より比較的に校則が易しい」ということがよく言われます。もちろん、高校生活を送るあたりある程度節度は必要ですが、あくまで自主自律のもと高校生生活を楽しみたい方にはおすすめです。
実際に、大宮高等学校の学生は真面目かつ温厚な生徒が多く、風紀を乱そうとするような生徒もほぼいないと思います。常識の範囲内であれば厳しく注意されたり、管理されるようなことはありません。まさしく、教育理念にある自主自律を重んじている結果です。
大宮高校の出身者は多方面で活躍しています！
「高い志と強い使命感を持った未来を創るトップリーダーを育てる」という校風に準じて、医学、政治、経済界のみならずスポーツ界まで含めて多数の著名人を輩出しています。特にプロ野球選手が多く、埼玉西部ライオンズの元プロ野球選手で球団本部長まで務めた鈴木葉留彦さん、元プロ野球選手で横浜DeNAベイスターズ取締役まで務めた笹川博さんなどがいます。
また、角川書店(現KADOKAWA)の元社長の井上泰一さんも大宮高校出身です。
Ｗ早稲田ゼミからも多数の大宮高校への進学者がいます！
Ｗ早稲田ゼミは埼玉・群馬・栃木県で小学校2年生～高校3年生までを対象にした学習塾・予備校です。全校で約50校舎を展開しています。
埼玉県内の難関校と称される学校選択問題実施校22校へＷ早稲田ゼミからは合計397名合格(2023年度実績)しています。実に対昨年121%の伸長です。その内、埼玉県立御三家といわれる、大宮高校、浦和高校、浦和第一女子高校には2023年度で35名が合格しています。
どんな生徒にも「わかる」「楽しい」「成績UP」「志望校合格」につながるよう、厳しい研修を受けた教師が授業を行っています。中でも算数と数学の授業は教師とアシスタント講師の3名体制で実施(※)。3人の指導者が教室を回り、一人ひとりの質問に答える形式で、きめ細やかな個別指導で、取り残される子を一人も出しません。また、各授業のワセダオリジナル学習方法「ワセダ式」は、効率的に必ず苦手克服、定期テスト対策、入試対策につながると評判です。
自習室では教師が質問を受け付けており、サポート体制も万全です。また、生徒一人あたりの無料補習時間は、年間平均120時間(※)。教師が必要と判断した時、生徒から要望がある時、できるまで、わかるまで、何時間でも無料で補習を組むのが魅力です。無料体験授業、学習相談も受け付けております。学習にお困りの場合は、お問い合わせください。
※一部サービスは、小中学部のみ