
高崎市立高崎経済大学附属高等学校(通称『高経附(たかけいふ)』、『経附(けいふ)』、『経大附(けいだいふ))は、群馬県高崎市浜川町にある市立高等学校です。
※以後、本記事内では高崎市立高崎経済大学附属高校の事を『高経附』と記載します。
高崎経済大学附属高校の概要
1924年(大正13年)に設立された高崎実践女学校(高崎市立女子高等学校)を礎に、1994年(平成6年)に男女共学の高校として開校しました。普通科のみですが、「普通科普通コース」・「普通科芸術コース(音楽系)」・「普通科芸術コース(美術系)」の3種類あります。
「自主自律・自学自習」の校訓をもとに、教育目標「社会のために、そして自立的に生きるために必要な力を持った生徒を育成する。」と掲げています。
所在地等の情報は以下になります。
住所:高崎市浜川町1650-1
電話番号:027-344-1230
ホームページ:http://www.tcue-h.ed.jp/
最寄駅のJR上越線(吾妻線・両毛線含む)高崎問屋町駅から学校まで、ノンストップで直行するバスがあります(所要時間10分)。また、JR上越線 井野駅から自転車で25分、JR信越本線 北高崎駅から自転車で25分です。
生徒会が高経附の生徒へ行った「登校手段アンケート」によると、70%が自転車、25%が電車、5%がバス・その他と集計されています。
高経附が準ずる「群馬県立高校の入試制度」
従来、群馬県立高等学校の入学者選抜は『前期試験』と『後期試験』の2回の入学試験がありましたが、令和6年度(2024年度)の入学者選抜より選抜方法を一新し『本検査』1回の入学試験に変わりました。
選抜方法
『本検査』は2日間に渡り実施され、1日目に学力検査・2日目に面接等を実施します。令和6年(2024)年度入試の場合、実施日は以下の通りです。詳細情報は、群馬県の公立高校受験で必要な内申点の計算方法と入試問題の傾向と対策もご参照ください。※尚、最新情報は群馬県教育委員会HPでご確認いただくことをお勧めします。
学力検査実施 | 令和8年2月19日(木) |
令和8年2月20日(金) | |
合格者発表 | 令和8年3月 4日(水) |
『本検査』を受験した生徒たちは、後述する「①事前提出書類」「②学力検査」「③面接」等の結果や内容を基に『総合型選抜』と『特色型選抜』により合否を判断されます。
これらの選抜方法の判定基準や募集定員は高校によって定められますが、受験生側から選抜方法の指定をすることは出来ず、あくまで高校側の判断基準として定められ公開されています。
①事前提出書類
・インタビューシート:全受験者が高校へ提出する高校生活のビジョンや学校内外の活動歴を記す志望理由書に当たるものです。
・調査書:中学校の学校長らが作成する書類。内申点や課外活動の実績などが記されています。
②学力検査
【5教科(各50分) × 100点 ※高校により傾斜配点有り】
時間 | 9:30~10:20 | 10:45~11:35 | 12:00~12:50 | 13:50~14:40 | 15:05~15:55 |
③面接等
面接(集団、個人)、作文、小論文、パーソナルプレゼンテーション、実技検査等、各高校側が定める学校・学科の特色に合わせた選抜方法。
※パーソナルプレゼンテーションとは、あらかじめ高校側が提示したテーマについて、発表等を用いて自己表現を行う検査
令和8年(2026年)度 高経附普通コースの入試選抜を詳しく紹介
群馬県教育委員会より「各高等学校の選抜方法等の概要」が公表されています。
【参考:令和8年度群馬県公立高等学校入学者選抜における「各高等学校の選抜方法等の概要」について】

①選抜方法の比率を確認
★普通コース募集定員245名
【総合型:70%→171~172名 / 特色型:30%→73~74名】
②選抜順を確認
第1次:総合型選抜
→全受検者中171~172名を選抜→残りA名
第2次:特色型選抜
→残りA名中73~74名を選抜
③本検査内容を確認(例:第1次選抜:総合型の場合)
③-1:学力検査の配点
高経附の場合<国語・数学・英語>の3教科は各150点満点、<社会・理科>の2教科は各100点満点となります。
③-2:2日目の検査方法および評価配点
【集団面接】が実施され、60点満点で評価されます。
③-3:調査書の評価配点
100点満点で評価されます。
④各検査項目の判定割合を確認
高経附の場合、第1次選抜:総合型の判定において80%が入試本番である学力検査の点数が重視されます。本番で自分の実力を発揮できるように、模試などを活用して場慣れしておく事も受験対策としておすすめなので、こちらの記事もご参照ください。2024年度の高校入試から前期・後期選抜廃止。群馬県統一テストで本番力を身に付けよう
第2次選抜・芸術コースも同様の見方で配点や判定割合をご確認ください。
高経附2025年度出願倍率
『後期選抜』での高経附(普通コース)の出願倍率は1.16倍でした。
2025年度、出願倍率が最も高かったのは高崎高校の1.31でした。
近隣高校の出願倍率は次の通りです。県立前橋高校 1.12倍、高崎女子高校 1.16倍、桐生高校 1.12倍、前橋女子高校 1.20倍、高崎東高校 1.14倍。
高経附の偏差値
※公立高校の合格の目安をリスト化したものです。
年度により変動はありますが、高経附(普通コース)の偏差値は60となります。
偏差値 | 学校名 |
---|---|
72 | 前橋高校 |
71 | 高崎高校 |
68 | 高崎女子高校、前橋女子高校、太田高校 |
67 | 群馬工業高等専門学校 |
64 | 太田女子高校 |
62 | 桐生高校、渋川女子高校 |
60 | 高崎経済大学附属高校、太田東高校、渋川高校、前橋南高校 |
59 | 高崎北高校、前橋東高校 |
58 | 沼田高校 |
57 | 富岡高校 |
55 | 伊勢崎高校 |
高経附の主な大学合格実績
2025年度には国公立大学合格数が100名を超えています!

高経附の特徴
2015年(平成27年)から文部科学省の事業であるスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受け、2019年(令和元年)からは高経附独自の活動であるTSUBASAプロジェクトを展開しています。
また、各学年の文系・理系の1クラスをオナークラス(Honor class)として編成し、通常クラスの生徒も含め、後述するGIGAスクール構想へ取り組んでいます。
・SGH:国際的に活躍できる人材育成を重点的に行う高等学校を指定する制度
・honor class:普通クラス(regular class)よりも優秀なクラス
TSUBASAプロジェクト
先述したSGHの後継事業として、SGH事業で培ったノウハウを活かし、「高崎市と世界をつなぎ、地域に貢献できる人材」、「高崎市の特徴を活かしたビジネス起業や環境保護活動等ができる人材」の育成を目指す事業です。
プロジェクト名のTSUBASAはTake Steps Upwards, Building Advanced Social Ability (社会的能力を高めてワンランク上へ)の各頭文字をつなげたものであると同時に、校章の翼のマークをイメージした名称でもあります。
オナープログラム
2013年(平成25年)より、各学年の文系・理系それぞれにオナークラスを1クラスずつ設置し、そこでは通常履修するカリキュラムの上に体験学習を中心としたプログラムを学びます。大学との連携事業や企業・社会施設での研修など、キャリア教育を重視しながら大学生・社会人になっても必要な能力を育成することが狙いです。
また、オナークラスはTSUBASAプロジェクトの中心となって活動します。
GIGA SCHOOL構想への取組み
令和時代のスタンダードとして、生徒に1人1台の端末と、高速大容量の通信ネットワーク環境を整備することを全国の学校で目指し、多様な子供たち一人ひとりに最適化され、創造性を育む教育を実現させるという文部科学省の政策です。
ICT(情報通信技術)学習環境
生徒1人1台のiPadにて、授業や部活動、行事などの学校生活全般に、便利な学びのツールとして導入しています。iPadは4Gモデルを採用しているので、Wi-Fi環境がない場所でも使用可能です。
Wi-Fi環境
校内全域にWi-Fi環境が整備されているため場所を問わず、学習支援アプリを活用して効率よく学ぶことで、学習習慣が身に付きます。
進路指導
1年次に大学見学にいき、早い時期に進路目標の確立や大学受験への意欲の向上を図っています。希望者はオープンキャンパスツアーに参加できます。
他にも、様々な業種の方から話しを聞ける講話や、世界で活躍する経営者からの講話もあり、大学卒業後まで見据えたキャリア教育を実施しています。
学習支援
ICT環境・冷暖房完備の自習室や土曜学習会(65分×3コマ)、夏季休業中の学習合宿(避暑地に宿泊し、1日10時間の自習)、進学補習(朝のホームルーム前や放課後に希望者で行う)など、サポート体制が万全です。
国際交流
国際感覚を身につけた人材を育成するため、交換留学やホームステイを実施するほか、海外の高校生たちとの交流を積極的に行っています。
米国研修では、アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ボストンでホームステイをしながら語学学校に通い、様々な国からきた学生たちと交流します。また、アメリカの大学や企業の見学をしたり、現地で活躍している日本人の方から話を聞くなどして、国際社会で通用する人物への育成を目指します。
2023年5月には、約3年ぶりに台湾の高校生たちが、高経附を訪れて交流しています。
多種多様な学校行事
高経附では様々な行事があり、その一部を紹介いたします。学校ホームページに掲載されている「スクールガイド」には写真付きで紹介されていますので、気になった方はそちらもご覧ください。
・6月:経菱祭(文化祭・隔年開催)、体育祭(隔年開催)
・7月:文化部発表会(隔年)、台湾研修
・10月:球技大会、大学見学
・11月:修学旅行
・12月:音楽系校外演奏会
・1月:美術系校外作品展
・3月:米国研修
部活動
運動部では2022年のインターハイで男子団体が優勝した弓道部や多くのプロ選手を輩出しているサッカー部、文化部では書道部が多数の賞を手にしています。どの部活も一生懸命で活発と感じている生徒が多いようです。
運動部
・陸上競技・男子バスケットボール・女子バスケットボール・男子バレーボール・女子バレーボール・ソフトテニス(男女)・サッカー・水泳・男子バドミントン・女子バドミントン・ダンス・柔道・弓道・テニス(男女)・硬式野球・山岳
文化部
・演劇・茶道・華道・JRC/児童・書道・新聞・吹奏楽・箏曲・軽音楽・理科・文芸・美術・映画・合唱・写真・バトン・イラスト・放送・インターナショナルクラブ
著名な卒業生
J1でシーズン2桁得点とフォワードで活躍した元プロサッカー選手の石原直樹さんや2022年に松本山雅FCに加入しこれからの活躍が期待される現役プロサッカーの二ノ宮慈洋選手、他にも多数の方々が活躍されています。
W早稲田ゼミについて
W早稲田ゼミは埼玉・群馬・栃木県で小学校2年生~高校3年生までを対象にした学習塾・予備校です。全校で約50校舎を展開しています。
どんな生徒にも「わかる」「楽しい」「成績UP」「志望校合格」につながるよう、厳しい研修を受けた教師が授業を行っています。中でも算数と数学の授業は教師とアシスタント講師の3名体制で実施(※)。3人の指導者が教室を回り、一人ひとりの質問に答える形式で、きめ細やかな個別指導で、取り残される子を一人も出しません。また、各授業のワセダオリジナル学習方法「ワセダ式」は、効率的に必ず苦手克服、定期テスト対策、入試対策につながると評判です。
自習室では教師が質問を受け付けており、サポート体制も万全です。また、生徒一人あたりの無料補習時間は、年間平均120時間(※)。教師が必要と判断した時、生徒から要望がある時、できるまで、わかるまで、何時間でも無料で補習を組むのが魅力です。無料体験授業、学習相談も受け付けております。学習にお困りの場合は、お問い合わせください。
※一部サービスは、小中学部のみ